清涼寺から嵯峨嵐山駅へ〜京都に紅葉を訪ねて その6 [京都散歩]
やや早めの紅葉を楽しみに京都まで出かけました。
初日には嵯峨野を歩き、天龍寺、常寂光寺、二尊院、祇王寺を訪ねました。
紅葉の状態は、まだ色付きかけといった状態でした。
こちらの紅葉は、祇王寺のそばの壇林寺のもの。
さすがに少し歩き疲れたので、道の途中のお休処「こみち」にて、休憩です。
娘は白玉あんみつ、私は栗ぜんざいとコーヒーのセットを頼みました。
嵯峨釈迦堂の名で知られる清涼寺に着きました。
本堂
清涼寺の前身は、光源氏のモデルとされる嵯峨天皇・皇子の源融(みなもととおる)の山荘「棲霞観」(せいかかん)で、融が亡くなって棲霞寺と改められました。
その後、天慶8年(945)醍醐天皇の皇子、重明(しげあきら)親王が亡き妃のために新堂を建て等身大の釈迦如来を安置しました。これが釈迦堂の名前の由来とされています。
その数十年後、東大寺出身の奝然(ちょうねん)が当時の中国・宋の国から持ち帰った「三国伝来の釈迦像」を愛宕山麓に安置しようとしましたが、願いを達せず没しました。
その遺志を継いだ弟子の盛算(じょうさん)が棲霞寺の境内に建立したのが清涼寺です。
本堂の扁額には「栴檀瑞像(せんだんずいぞう)」今回は拝観しませんでしたが、「三国伝来の釈迦像」は、栴檀(せんだん)の香木で作られた像とのこと。
棲霞観跡に建つ阿弥陀堂
阿弥陀堂は源融が建立した棲霞(せいか)観名残の堂と言われています。幾度かの災火を蒙り、現在の建物は文久三年(1863)に再建されました。
『源氏物語』「松風」に、光源氏が造営した「嵯峨の御堂」は大覚寺の南に所在したとあり、棲霞観の場所と一致します。源融が光源氏のモデルとされるゆえんです。
棲霞寺だった頃阿弥陀堂は最も中心をなす建物だったはずです。
その本尊阿弥陀如来三尊像(国宝)は、霊宝館で拝観することができました。
境内の紅葉
多宝塔
仁王門。けっこう巨大です。
仁王門に掲げられている山号の「五台山」とは、清涼寺の開基である奝然が、宋から帰国後、京都の愛宕山を中国の五台山に見立てていたことに由来します。
仁王門から本堂へ伸びる参道
この道が本堂に対して斜めなのが気になりませんか?
以下は私見ですが、奝然は愛宕山麓に釈迦像を安置する寺を建立しようとしていました。この参道の伸びる先、本堂の背後に見える山が愛宕山です。
奝然の愛宕山への思いをこの道は表しているのだと思いました。
さて、嵯峨の紅葉散策はこれで切り上げ、JR嵯峨嵐山駅まで戻りました。
トロッコ嵐山駅に隣接して「19世紀ホールSLとピアノのミュージアム」があります。
屋外にD-51(通称「デゴイチ」)が展示されていました。
SLファンにとってはたまりませんね。
[11月18日撮影]
初日には嵯峨野を歩き、天龍寺、常寂光寺、二尊院、祇王寺を訪ねました。
紅葉の状態は、まだ色付きかけといった状態でした。
こちらの紅葉は、祇王寺のそばの壇林寺のもの。
さすがに少し歩き疲れたので、道の途中のお休処「こみち」にて、休憩です。
娘は白玉あんみつ、私は栗ぜんざいとコーヒーのセットを頼みました。
嵯峨釈迦堂の名で知られる清涼寺に着きました。
本堂
清涼寺の前身は、光源氏のモデルとされる嵯峨天皇・皇子の源融(みなもととおる)の山荘「棲霞観」(せいかかん)で、融が亡くなって棲霞寺と改められました。
その後、天慶8年(945)醍醐天皇の皇子、重明(しげあきら)親王が亡き妃のために新堂を建て等身大の釈迦如来を安置しました。これが釈迦堂の名前の由来とされています。
その数十年後、東大寺出身の奝然(ちょうねん)が当時の中国・宋の国から持ち帰った「三国伝来の釈迦像」を愛宕山麓に安置しようとしましたが、願いを達せず没しました。
その遺志を継いだ弟子の盛算(じょうさん)が棲霞寺の境内に建立したのが清涼寺です。
本堂の扁額には「栴檀瑞像(せんだんずいぞう)」今回は拝観しませんでしたが、「三国伝来の釈迦像」は、栴檀(せんだん)の香木で作られた像とのこと。
棲霞観跡に建つ阿弥陀堂
阿弥陀堂は源融が建立した棲霞(せいか)観名残の堂と言われています。幾度かの災火を蒙り、現在の建物は文久三年(1863)に再建されました。
『源氏物語』「松風」に、光源氏が造営した「嵯峨の御堂」は大覚寺の南に所在したとあり、棲霞観の場所と一致します。源融が光源氏のモデルとされるゆえんです。
棲霞寺だった頃阿弥陀堂は最も中心をなす建物だったはずです。
その本尊阿弥陀如来三尊像(国宝)は、霊宝館で拝観することができました。
境内の紅葉
多宝塔
仁王門。けっこう巨大です。
仁王門に掲げられている山号の「五台山」とは、清涼寺の開基である奝然が、宋から帰国後、京都の愛宕山を中国の五台山に見立てていたことに由来します。
仁王門から本堂へ伸びる参道
この道が本堂に対して斜めなのが気になりませんか?
以下は私見ですが、奝然は愛宕山麓に釈迦像を安置する寺を建立しようとしていました。この参道の伸びる先、本堂の背後に見える山が愛宕山です。
奝然の愛宕山への思いをこの道は表しているのだと思いました。
さて、嵯峨の紅葉散策はこれで切り上げ、JR嵯峨嵐山駅まで戻りました。
トロッコ嵐山駅に隣接して「19世紀ホールSLとピアノのミュージアム」があります。
屋外にD-51(通称「デゴイチ」)が展示されていました。
SLファンにとってはたまりませんね。
[11月18日撮影]
コーヒーカップ、ロイヤル・コペンハーゲンかな?
ちょっと、気になりました。
by こうちゃん (2011-11-25 08:30)
こんばんは^^
京都はどのぐらいお寺があるのでしょうね(^^)
こちらの多宝塔が素敵ですね♪
常寂光寺にも多宝塔があったような記憶が...?
コーヒーカップ、ロイヤル・コペンハーゲンではないと思いますが...(^^;
by いろは (2011-11-25 17:24)
私もぜんざい好きです。(^。^)
by Silvermac (2011-11-25 21:07)
こうちゃん
西洋の焼き物には詳しくないので、わかりませんでした。
こういう甘味処、食事処が嵯峨野のお寺巡りの道にたくさんありました。
by レイン (2011-11-26 16:15)
いろはさん
さすがよくご存知ですね。
常寂光寺には多宝塔が斜面にあって素敵なのですが、前回も今回も撮らずにもときた道を戻ってしまいました。
次回は必ずカメラに納めてこようと思います。
by レイン (2011-11-26 16:18)
SilverMacさん
四つのお寺を次々回ったので、少々くたびれました。
やはり疲労回復には甘いものですね。
by レイン (2011-11-26 16:22)