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二尊院「紅葉の馬場」 〜京都に紅葉を訪ねて その3 [京都散歩]

京都に紅葉を訪ね一泊二日で出かけました。
JR嵯峨嵐山駅から歩き始め、最初に天龍寺、次に常寂光寺を拝観し、二尊院へ向いました。
途中畑の先に、落柿舎(らくししゃ)が見えました。

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落柿舎は松尾芭蕉の門人、向井去来の結んだ草庵。
ある秋、去来が商人に庭の柿の木になっている実を売る約束をしたが、その夜のうちに嵐ですべて落ちてしまいました。その後、去来は自らを落柿舎去来と称するようになりました。芭蕉も元禄4年(1691)4月から5月までここに滞在し、「嵯峨日記」を著しています。

また少し進むと道の傍らに西行井戸の立て札が。
西行法師が二尊院付近に庵を設けた時に使っていた井戸とのこと。
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井戸の傍らには西行の歌碑がありました。
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「牝鹿なく 小倉の山の すそ近み ただ独りすむ わが心かな」

西行井戸に隣接して去来の墓があります。
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高さ30cmほどの小さな自然石に去来と書かれているだけの簡素な墓です。
遺髪が納められているそうで、お墓は真如堂にあるとのこと。

二尊院に着きました。
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嵯峨天皇の勅願により、慈覚大師が承和年間(834〜847)に開山した古い寺です。
二尊院という名前は、本尊に「人をこの世に送り出してくれる釈迦如来」と「極楽へ迎え入れる阿弥陀如来」の二尊を祀るところから二尊院と呼ばれています。

総門
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拝観受付を過ぎた先には西行法師庵の跡の碑あります。
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傍らの立て札には西行の歌が書かれています。
「我かものと秋の梢を思うかな小倉の里に家居せしよ里」

その先は広い参道が続いています。
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参道はやがて石段に代わりますが、この辺りは「紅葉の馬場」と呼ばれています。
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最盛期には真っ赤な紅葉のトンネルができるとか。
もちろんその頃には人でごった返していることでしょう。

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[11月18日撮影]
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コメント 6

Silvermac

流石に京都ですね。
by Silvermac (2011-11-22 05:35) 

こうちゃん

今年は紅葉もちょっと遅れ気味ですかね。
石段は味がありますねぇ。
by こうちゃん (2011-11-22 08:46) 

いろは

こんばんは^^
落柿舎は畑の中にあるような感じでしたね。
でも味わいのある草庵で、俳句が出来た方は入れて下さいと箱があったような... 一句できたらなぁ〜と思いましたが,生憎俳句は苦手なものですから...

二尊院の石段、趣がありますね。
ここはぜひ訪れてみたいですね〜
by いろは (2011-11-23 17:25) 

レイン

SilverMacさん
京都の各寺院の庭園は、熟達した庭師が丁寧に手入れを重ねたゆえに、枝振りがよろしいのかと思われます。
by レイン (2011-11-26 08:40) 

レイン

こうちゃん
二尊院の石段ですが、紅葉の最盛期にはこの広い石段に一杯に人が押し寄せます。とても写真どころではない風情になります。
by レイン (2011-11-26 08:41) 

レイン

いろはさん
二尊院は私も初めて訪れました。2007年夏に常寂光寺まできたところで同行者がばててしまい、引き返した想い出があります。
毎回完璧に回るのではなく、余韻を残した旅がしたいものです。
by レイン (2011-11-26 08:49) 

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