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秀吉と利休 〜横浜・三渓園 [横浜散歩]

「秀吉と利休」とは大それたタイトルですが、別に利休はなぜ秀吉に切腹を命ぜられたのか、とか、主従でありながら永遠のライバルであり続けたとか、そんな大上段の議論をするつもりはありません。

先日訪れた横浜の三渓園で、秀吉と利休に関する遺物を見たからです。
三渓園は、明治時代の横浜の生糸貿易商であった原三渓の元邸宅です。原三渓は京都や鎌倉の重要な建築物を三渓園に移築して巨大な庭園を造り上げました。
建築物だけでなく、細かなアイテムにもこだわりのコレクションがあります。

まずは秀吉から。
「瓢簞文手水鉢」
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秀吉が愛用したと伝えられる手水鉢で、後年藤堂高虎に賜り、他科虎の居城でした伊賀上野城にあったものです。三渓園では臨春閣に置かれています。

秀吉は夢が叶うたびに瓢簞を集め、千成瓢簞を旗印にしていました。そう思うとこの手水鉢の瓢簞も違って見えてきませんか?
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次は利休。
利休の「身代り灯籠」
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利休が刺客に襲われた時、体をかわしたので流れた刀が当たった身代りの灯籠であると言われています。
同じ臨春閣の裏庭にひっそり置かれていて、滅多に見に来る人はありません。

この身代り灯籠を撮っている時に、フジバカマの花にツマグロヒョウモンが来ていました。
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吸蜜に一生懸命で、近づいても逃げようとしません。
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レンズをマクロに換えて、さらに近づいてみました。
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大池のほとりに高浜虚子の句碑がありました。
「鴨の嘴(はし)よりたらたらと春の泥」
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手前に彼岸花、上から紅萩が垂れ下がり、風情のある句碑となっていました。

[10月1日撮影]
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コメント 6

Silvermac

横浜には沢山の文化遺産が残っていますね。
by Silvermac (2011-10-09 16:07) 

タックン

三渓園にこのような遺物があるとは知りませんでした。
ツマグロヒョウモンの羽を見ながら
つくづく蝶は美しい生き物だと思いました。

by タックン (2011-10-09 22:25) 

レイン

SilverMacさん
原三渓のような超大金持ちが文化や芸術への理解と造詣があったので、今日これらの建築物や庭園を楽しむことができます。

by レイン (2011-10-10 19:23) 

レイン

タックンさん
これらのアイテムは臨春閣の座敷の傍らに秀吉のものが、裏庭に利休のものが配置されています。
利休の身代り灯籠は奥まったところにあるので、大半の人が気が付かずに通り過ぎてしまいます。
ツマグロヒョウモンは好きな蝶なので、たくさん撮ってしまいました。
by レイン (2011-10-10 19:27) 

achami

ありゃ!ツマグロちゃん、被りました(^^;;
by achami (2011-10-11 13:56) 

レイン

achamiさん
こちらはたった1匹でしたが、そちらではたくさんのツマグロちゃんが賑やかでしたね。
by レイン (2011-10-11 18:57) 

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