SSブログ

鎌倉西御門・来迎寺境内にて [鎌倉花散歩]

鎌倉風景写真教室で訪れた西御門の来迎寺。
時宗の寺院で、永仁元年(1293)に一向上人を開山に創建されました。

女郎花がきれいでしたが、台風15号・16号のもたらす風で被写体が安定しません。
IMG_5712.jpg

花のてっぺんにカマキリがいました。
IMG_5730.jpg

マクロを持っていなかったので、しかたなく望遠で。
IMG_2239.jpg

来迎寺の境内で写真を撮っていると、話しかけてきた女性がいました。
歳のころは30代後半か?(違っていたらすみません)
ざっくりしたポロシャツにジーンズ姿で、髪は肩まで。

カメラを携えている私のそばに来て、 「カメラマンですか?」
レイン「いえ、写真教室の生徒です。下のほうにいるのはみんなそうです。」
白い花を指さして、「この花は何ですか?」

IMG_2262.jpg

レイン「白い彼岸花です。赤い彼岸花が一般的ですが、白は比較的早く咲きます」
その女性は、自分がiPhoneで撮った白い彼岸花の写真を見せてくれます。
レイン「きれいに撮れてますね。iPhone、お使いなんですね。」
「ええ。今日はデジカメ忘れてきちゃたので。」
レイン「普段はデジカメお使いなんですか?」
「そうです。普通のデジカメ。この花はあっちにも咲いていますよ。」
と、案内してくれました。
レイン「鎌倉へはよく来るの?」(だんだんタメ口になっています)
「はい。よく来てます。」
レイン「近くなんですか?どこから来たの?」
「東京です。」「それじゃあ、失礼します。」と、帰ろうとします。
レイン 彼女を手招きして、呼び寄せます。「こっちの花、見ましたか?」

IMG_2269.jpg

レイン 「南蛮ギセルですよ。」
「ああ、もう見ました。万葉集の花ですね。」
と言いつつ、再び南蛮ギセルをiPhoneで撮り始める。
「それじゃあ。」と彼女は会釈して来迎寺を去って行きました。

不覚にも南蛮ギセルは万葉の時代、「思ひ草」と言われていることを、その時とっさに言えませんでした。
笑顔の素敵な女性でした。
残念、もう少し会話を楽しみたかったなぁ。

【追記】
万葉集には「思ひ草」を詠んだ歌は1首だけです。
道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ  巻十 読み人知らず


IMG_2274.jpg

[9月17日撮影]
nice!(18)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 18

コメント 6

絵瑠

こんばんは。
南蛮ギセルが可愛いらしいですね。
育ててみたいと思っているのですが
売られて居るのを見掛けません。
by 絵瑠 (2011-09-20 20:26) 

Silvermac

気持ちは分かります。(*⌒▽⌒*)
by Silvermac (2011-09-20 20:45) 

レイン

絵瑠さん
推測ですが、南蛮ギセルは寄生植物なので、宿主とセットにしなければ育てられないからだと思います。
by レイン (2011-09-20 21:20) 

レイン

SilverMacさん
気持ちわかっていただけましたか〜。
この日は萩も彼岸花も咲きはじめで、撮るものがないな〜と思って、ぶらぶらしていたところでした。
by レイン (2011-09-20 21:43) 

an-kazu

不思議な出会いですね!
by an-kazu (2011-09-20 22:20) 

レイン

an-kazuさん
万葉集に歌われている「思ひ草」の歌がすらすら出てくれば、完璧でした。
まだまだ修行が足りてません。
by レイン (2011-09-21 00:59) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。