長崎原爆忌

今日は長崎原爆忌。
2009年の6月、長崎に出張した際、泊まったホテルが爆心地の目の前でした。
早朝、爆心地公園から平和公園の周辺を散歩しました。
爆心地には黒御影石でつくられた石柱が建つほか、聖人の像を載せた建物の一部もありました。



浦上忌壁柱のみの天主堂

これは原爆により破壊され瓦礫となった浦上天主堂の一部で、天主堂再建の際、原爆による惨状を構成の記憶に留めるため、この地に移築されたものです。爆風による石柱のズレまで再現されていました。

平和公園では毎年平和記念式典が開催されます。
テレビでは幾度も見たことのある平和祈念像の前に、初めてこの日立つことができました。



長崎忌今も空指さす祈念像

垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を、横にした足は原爆投下直後の長崎市の静けさを、立てた足は原爆の恐怖を表し、軽く閉じた眼は原爆犠牲者のめい福を祈っている姿です。

平和公園から浦上天主堂まで足を伸ばしました。
ここは爆心地から500mの距離です。



天主堂の前庭に、原爆の爆風で首が飛ばされ、、熱戦で焼け焦げた何体かの聖人像がありました。
天主堂は倒壊し、鐘楼は吹き飛ばされ、建物内部にいた二人の神父と十数名の信徒は全員死亡しました。
12,000人の信徒のうち8,500人が爆死したと推定されています。



焼け焦げし首なき像や浦上忌

［2009年6月13日撮影］

コメント 5

祈念像の意味を初めて知りました。
首のない聖人像　反核を訴え続けている姿ですね。


by タックン (2011-08-09 23:01) 

こうやって実際に訪れてみると改めて
いろいろ考えさせられることがありますよね。
by とみっち (2011-08-10 12:16) 

タックンさん
人々の生活する都市に原爆を落とす行為にはヒュマニズムのかけらもありません。原爆が何をもたらしたのか、きちんとしっかりと後世に伝えて行く必要があります。

とみっちさん
広島、長崎これに沖縄も加え三カ所は、我が国の誰もが一度は訪れてみるべき場所だと思います。

by レイン (2011-08-10 22:38) 

20代の時、この地を訪れました。
焼け焦げたマリア像を見て悲しくなりました。

by ながつき (2011-08-17 09:54) 

ながつきさん
私が訪れたのは早朝だったため、焼け焦げたマリア像は対面できませんでした。次に長崎を訪れることがあれば、ぜひもう一度立ち寄りたいと思っています。
by レイン (2011-08-17 20:18)