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旧華頂宮邸 秋の公開 [建物]

今月初め、雨の休日でしたが、鎌倉の浄明寺にある旧華頂宮邸が公開されるというので出かけました。

旧華頂宮邸は鎌倉を代表する洋館です。鎌倉市のホームページによると、
「旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)は昭和4年、華頂博信(ひろのぶ)侯爵邸として建てられました。・・・
当初から常住の住宅として用いられたといわれていますが、華頂夫妻が住まわれたのは数年のみで、その後、たびたび所有者が代わり、平成8年5月に市が取得 しました。」

また、華頂宮家とは、
「伏見宮邦家親王第12王子博經(ひろつね)親王を始祖とし、伏見宮家のいわゆる分家にあたります。博經親王は、嘉永5年(1852年)知恩院門跡となり、 万延元年(1860年)得度(出家)しましたが、明治元年(1868年)勅命により復飾(俗世間に戻ること)して一家を創し、知恩院の山号「華頂山」にち なんで華頂宮の称を賜りました。」

華頂宮邸のアプローチ。
IMG_5859.jpg

門灯にもおもむきがあります。
IMG_5854.jpg

雨にもかかわらず見学者も来ているようです。
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1階の広間。右手にはマントルピース、奥の部屋は喫茶コーナーになっています。
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2階に上がってみます。階段の照明もよい雰囲気です。
IMG_5803.jpgIMG_5818.jpg

2階の部屋にもどっしりしたマントルピース。
IMG_5802.jpgIMG_5808.jpg

窓辺に飾られていた薔薇。
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1階のサンルーム。
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窓の意匠も凝っています。図案はフクロウでしょうか。
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この日の晩は中秋の名月なので、窓辺にはススキが飾られています。
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建物の外観は古典的なハーフティンバースタイル*というそうです。
IMG_5851.jpg
*ハーフティンバーとは、木造住宅の様式のひとつで、1階はレンガや石積み、2階は塗り壁に木の柱や梁などティンバーをあらわした外観スタイルのこと。
庭園には薔薇もちらほら咲いていましたが、すごい雨で通路が冠水しており、撮影はあきらめました。

最後に一句。
akinoame.jpg
秋の雨サンルームにも灯る午後

[10月3日撮影]

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コメント 6

an-kazu

館内撮影許可とは嬉しいですね\^o^/
by an-kazu (2009-10-17 19:32) 

絵瑠

こんばんは。
お庭を拝見させて頂いた事はあるのですが
室内を拝見出来ることもあるとは知りませんでした。
情景が浮かんで来るような俳句ですね。
by 絵瑠 (2009-10-17 22:32) 

ciscokid

内外共に趣のある家で、ゆったりとしたスペースも
とられていますね。
by ciscokid (2009-10-18 04:21) 

胡麻ママ

今日は大正ロマン・・本物を見たのは初めてです、こういう物をマントルピースって言うんですね、マントルピースって小説でしか見かけない単語です。
by 胡麻ママ (2009-10-18 20:17) 

レイン

an-kazuさん
外は雨だっただけに屋内撮影ができてよかったです。

絵瑠さん
ふだん庭だけは公開されていますが、年に二回春と秋に2日間ずつ建物も公開されます。鎌倉市のホームページを丹念に見ていると日程がわかります。

ciscokidさん
さすが宮様の邸宅ということもあって、間取りもゆったり、設備も意匠も凝ったものでした。
by レイン (2009-10-21 21:30) 

レイン

胡麻ママさん
マントルピースとは外国の小説に出てきますが、本物をみる機会はあまりないですね。日本語では「暖炉」なのかもしれませんが、正確には暖炉の前飾りのことを指す言葉だそうです。
by レイン (2009-10-21 21:33) 

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