SSブログ

古代倉庫と古代蓮〜中宿歴史公園 [建物]

行田市の古代蓮の里で蓮を堪能したあと、もう一カ所蓮を見に行った場所がありました。
深谷市の中宿歴史公園です。深谷バイパス沿いの「道の駅おかべ」の隣にあり、中宿遺跡を保存・復元した歴史公園となっています。

中宿遺跡からは7世紀後半から9世紀にかけての倉庫群の跡が発掘され、律令国家の郡衙(ぐんが=郡役所)の正倉と推定されています。
「正倉」とは、Wikipediaによると、元来、「正税を収める倉」の意で、律令時代に各地から上納された米穀や物品などを保管するため、大蔵省をはじめとする役所に設けられたもの、という語義だそうです。奈良東大寺の正倉院が現存する校倉造りの代表選手です。

公園内の池に植栽されたのはもちろん古代蓮です。
IMG_0702.jpg

お昼少し前でしたが、まだ花は開いてくれていました。
IMG_0724.jpg

ここでは復元された古代倉庫に古代蓮の撮り合わせができます。
IMG_0747.jpg

IMG_9481.jpg

倉庫の方へ行ってみました。
手前の校倉造りが1号倉庫、奥の板倉造りが2号倉庫です。
IMG_0728.jpg

校倉造りとは、だいぶ以前、社会や歴史の授業で習った懐かしい言葉です。
湿気が多い夏は木が膨張し隙間がなくなり、冬は乾燥し木が縮み隙間ができることで湿度を一定に保つ、と習いましたね。
正倉院の校倉造りなどを調べてみると、建物の屋根の重みで、壁が伸縮することはないそうです。

それでも調温、調湿作用は確かにあるのです。実際には建物の材質である檜と宝物を入れてある箱の材である杉そのものの持つ調温、調湿作用が、宝物を守り続けていたそうです。
IMG_0732.jpg

残念ながら中に入ることはできません。
IMG_0744.jpg

復元された2棟のほかにも10数棟の建物跡が確認され、柱の跡が白い石柱により示されています。
IMG_0734.jpg

IMG_0742.jpg

最後は再び古代蓮です。
ここで働いていた古代の人たちもこのピンクの蓮を眺めていたことでしょう。
IMG_9484.jpg

[7月12日撮影]
nice!(13)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 13

コメント 8

ciscokid

バックグラウンドの建物にぴったりですね。
by ciscokid (2009-08-20 02:42) 

SilverMac

古代蓮に似合いの建築ですね。
by SilverMac (2009-08-20 05:39) 

こうちゃん

こういう復元って、凄いですよね。
by こうちゃん (2009-08-20 08:24) 

yakko

こんにちは。
校倉造りですか、教科書で見たような・・・
蓮の花と合う建物ですね。(^。^)
by yakko (2009-08-20 15:33) 

レイン

ciscokidさん
古代蓮の里よりもここのほうがコンパクトで絵になる背景が得られます。

SilverMacさん
古代蓮は今から1400年から3000年前の蓮だとされています。
中宿遺跡の建物も7世紀後半から9世紀頃と推定されていますから、1300年前でほぼ同時代になります。

こうちゃん
なかなか堅牢な造りで、当時庶民の建物が掘建て小屋程度だったと思いますから、古代の権力の象徴の意味もあったのだと思います。
by レイン (2009-08-21 00:46) 

レイン

yakkoさん
校倉造りのことは授業で習いしっかり覚えていました。が、どうやら科学的根拠はなかったようです。その後の科学の進歩で覆されたことでも、すでに刷り込まれている知識を修正するのは難しいですね。
by レイン (2009-08-21 00:53) 

ハイマン

古代蓮いつか撮りに行きたいです!!!
by ハイマン (2009-08-21 19:05) 

レイン

ハイマンさん
古代蓮の里へ行く時はいつも家族付きなので、じっくり撮れたことがありません。心置きなくゆっくり撮れるのはいつになるのか・・

by レイン (2009-08-21 20:56) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。