世界文化遺産・国宝・姫路城 〜花と史跡を訪ねて その3 [史跡散歩]
3月10日〜12日にかけて姫路城と京都を訪れました。
昨日、一昨日と先に京都・東山花灯路を紹介しましたが、旅の始めは姫路でした。
私も一緒に行った娘も姫路城は初めて。
お城好きの娘のリクエストに応えてこのコースを組んだのですが、私も日本のお城を見るのは大好きです。
城の周囲には桜の木がたくさんあって、花の咲く頃はさぞかしきれいなことでしょう。
姫路城は空を突く天守群と美しい白壁が白鷺の舞いたとうとする姿を連想させることから、白鷺城とも呼ばれています。
大天守のほか小天守を含む7棟は国宝で、場内の現存建物74棟は重要文化財です。1993年に法隆寺などとともにユネスコの世界文化遺産に登録されています。
いよいよ大手門を通って姫路城へ。
三の丸広場には世界文化遺産の碑。
徐々に天守が近づいてきます。
しかし、外部からの侵入をはばむのはこの菱の門。
三の丸から二の丸に通じる大手口を固めた第一の関門です。
冠木に花菱紋を掲げるのでこの名があります。上の櫓には武者窓、花燈窓があり桃山時代の風情を感じます。
城壁や塀には、いたるところに狭間(さま)が設けられています。狭間とは「すきま」のことです。
三角や四角、丸の鉄砲狭間、長方形の矢狭間があります。戦闘のための装置とはいえ美しいデザインです。姫路城にはこうした狭間が500あるそうです。
天守がだんだん近づいてきますが、じつはなかなかたどりつきません。
「油壁」
この壁は砂と粘土を古式に沿って塗り固めたもので、堅固で鉄砲の弾もはじき返す強さを持っていると言われています。秀吉築城時代の名残で、他の白壁と材質も工法も違うのがわかります。
備前丸からの大天守。
重厚な大天守。間近から見上げると迫力があります。
(続く)
[3月10日撮影]
姫路市は たいてい車や電車で通り過ぎるだけで お城も新幹線の中から
チラッとしか見た事がありませんでしたが、
本当に美しく立派なお城ですね...!
様々な形の鉄砲狭間や矢狭間 等の 凝ったデザインにも驚きです。
昔の人達って本当に凄い!って このようなお城や神社仏閣などを見る度に
しみじみと思います。
by 東雲 (2006-03-19 05:22)
姫路城には3,4年前に滋賀の娘宅からの帰りに寄りました。桜満開の時期で素晴らしい「花の城」でした。今年も天気が良ければ、寄ってみようかと考えています。
by Silvermac (2006-03-19 09:02)
姫路城はやはり良いですね。修学旅行で行ったはずなんですけど記憶になくて・・・。
機能優先で作られたのでしょうが、どの角度から見ても絵になりますね。花の時期はまたいいいんだろうなあ。行ってみたい〜。
by kom (2006-03-19 18:06)
お城ってなかなかたどり着かない。
たどり着いてみると、とても大きいのに圧倒されます。
私は多分、行ったことないんだと思います。
by achami (2006-03-19 21:49)
東雲さん、狭間は、鉄砲狭間2・矢狭間1の割合で均等に配置されているそうです。火縄銃なので、雨の日の戦に弱いため、矢狭間も重要だったようです。
お城には今回紹介した以外にも石落としやわざと滑りやすい階段など敵を混乱させる様々な装置が施してあり、楽しいです。
SilverMacさん、桜の頃の姫路城はいいでしょうね。私もいつかは行ってみたいと思っています。
komaさん、戦を想定してつくったものとはいえ、姫路城の持つ色彩や意匠をこらしたデザインは今見ても美しいと思えます。もちろん植えられた桜も花のの時期には素晴らしいことでしょうね。
achamiさん、姫路城に限らずお城は複雑な構造につくってあって、侵入した敵兵を混乱させる数々の装置が施されています。見学していても自分がどの位置にいるのかわからなくなってくることがありました。
by レイン (2006-03-20 00:37)