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材木座海岸の潮神楽 【前編】 [祭り]

鎌倉の材木座海岸で行われる潮神楽を紹介します。
毎年、1月11日の午前10時から行われる鏡開きの神事です。
もとは海上の安全と豊漁を祈願する漁師さんのお祭りでしたが、漁師も少なくなって五所神社の新春行事となり今日まで継承されています。
五所神社は材木座周辺の五カ所の神社が明治時代に合祀され五所神社となりましたが、宮司不在のため鶴岡八幡宮や八雲神社の宮司が神事を代行しています。

会場のシチュエーションですが、
砂浜に笹のついた青竹を四方に建てて縄をはり、海に向かって祭壇がつくられ、正面にはお神酒や海山の幸がお供えされています。10m四方のゴザが敷かれています。

神事に先立ち、天王唄が天王唄保存会の人たちにより奉納されます。
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会場でいただいた資料によると、源頼朝が鶴岡八幡宮を建造する際、材木を伊勢から和賀江島にて陸揚げのとき伊勢人が唄っていた仕事唄が天王唄と称され伝承されたものだそうです。

富士山が見守る位置からこの行事を撮ることができました^^
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神事の始まりです。
最初は四方を清める意味のお祓い。
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続いて祝詞が詠み上げられます。
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玉串の奉納。この法被の方は五所神社の氏子の方でしょうか。
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松尾鎌倉市長も参列されていました。
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漁師さんは大漁の文字の書かれたカッコいい法被を着ています。
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いよいよ神楽の始まりです。
奉納される神楽は鎌倉神楽といいますが、別名湯立神楽、湯花神楽とも呼ばれ、笛太鼓で音頭を取り進められます。
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三人の宮司が笛と太鼓、舞いを代わる代わる行います。

初能(はのう)
神楽の聖域を整えてつくるため、白扇の上に白米を載せ、これを四方に散供して稲霊の呪力により神楽の域に侵入しようとする邪霊を遠ざけて神楽を滞りなく進行するよう祈念します。
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富士山の見守るなか、神事はまだまだ続きます。
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[1月11日撮影]【続く】
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コメント 4

Silvermac

伝統行事を残す努力も大変ですね。
by Silvermac (2015-01-13 05:49) 

e-g-g

自宅からも近いので、いちど訪れてみたいと思っていましたが、
風邪をひいてしまい敢えなくダウン。
レインさんの記事でその様子を知ることが出来て感謝です。
さて、来年こそは・・・
by e-g-g (2015-01-13 19:14) 

レイン

SilverMacさん
伝統行事が受け継がれていくためには、時代に合わせた変容というのも避けられないかもしれません。
by レイン (2015-01-18 07:22) 

レイン

e-g-gさん
海の近くにお住まいなのですね。
風邪ひかれたとのこと、お大事にしてください。
次の記事でも後編を紹介しております。
by レイン (2015-01-18 07:24) 

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