蜂と睡蓮 [詩]
天気が良かったので、フラワーセンターに行きました。
池には睡蓮が咲いていました。
秋の陽が水面にきらきら反射しています。
睡蓮の花の中心の蘂で囲まれた中には水が溜まっていて、蜂が一匹落ちていました。
ぬれているのでなかなか這い上がれません。
孫悟空がお釈迦様の手のひらでもがいているような光景です。
そうこうするうちにやっと這い出して、翅を少し乾かしてから飛び立っていきました。
ただそれだけの話ですが、昨日に続いて思い出した詩をご紹介します。
金子みすずの「蜂と神さま」です。
蜂と神さま
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
さうして、さうして、神さまは、
小ちゃな 蜂のなかに。
[9月17日 神奈川県立大船フラワーセンターにて撮影]
レインさん、こんばんは!
金子みすゞ...とても繊細な感性を持っていた人...と
その作品に触れる度に思います。
今日 レインさんのこれまでの日記を読ませて頂きました。
沢山の花々の美しさに触れて みすゞの「花のたましい」 を 思い出しました。
それから 中原中也も 高校生の頃 読んでました...。(=^O^=)
by 東雲 (2005-12-10 21:11)
komaさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by レイン (2005-12-10 23:27)
東雲さん、金子みすゞのみずみずしい感性は、不幸な結婚生活によってピリオドを打ちましたが、遺された詩は私たちにいつも感動を与えてくれます。
6月から始めたブログも早いもので半年。感動したことを言葉と写真でこれからも記録しておこうと思います。感性を曇らせないために。
東雲さんも中原中也、高校生の頃読まれていたのですか? 同んなじです。当時はクラスメートと交換ノートを回していて、中也の詩をなぞったり、まねして書いたりしていました。もう○十年も前のことですが。
by レイン (2005-12-10 23:44)
こんばんは、レインさん。
私、みすゞの「帆」、「硝子のなか」、「こころ」...が 好きです。
中原中也、実は私も 親友と交換日記を3年間していまして...。
その親友が 私の17才の時の誕生日に 中也の詩集を贈ってくれたのですョ。
今もまだ それを持っています、もうかなり“ネンキ”が入っていますが^^;
私は 先月、47才になったので ふたつ違い、ですよね!?
大体 同じ時代を生きてきているんですね。。。
どうぞ これからもよろしくお願い致します☆
by 東雲 (2005-12-11 00:44)
東雲さん、おっしゃるとおりふたつ違いです。高校生の頃は金子みすゞはまだ知らなかったのです。啄木や賢治、朔太郎なども読みましたが、自分にぴたっときたのは中也の詩でした。
同世代として、こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
by レイン (2005-12-11 13:52)