SSブログ

那須の旅 1 殺生石は温泉タマゴの臭い!! [史跡散歩]

8月9日(火)曇り時々晴れ。那須にきたからにはまず殺生石と那須温泉神社へのお参りです。
殺生石には子どもの頃行った事がありますが、もっと広い場所だったような気がします。
硫黄の臭いがしています。これも昔はもっときつかったような。
近くを歩いていた子どもが「「わぁ〜、温泉タマゴの臭い!!」とはしゃいでいました。

殺生石の話はご存知の方も多いと思いますが、ちょっとおさらい。
昔々、九本の尾を持つ妖怪狐が美しい女性に化けて中国やインドの王も手玉にとり悪事を重ね、今から800年ほど前の日本にもやって来ました。この妖狐は玉藻の前と名乗って鳥羽天皇に仕え日本の国を滅ぼそうとしましたが、陰陽師の阿部泰成(安倍晴明のお父さん)に正体を見破られ那須野が原に逃れてきました。その後も妖怪狐はこの地で悪さを繰り返したので、とうとう退治されてしまいました。しかし妖狐の死体は大きな石となり、近づくものすべて死に追いやる毒気を吐き出したため「殺生石」と呼ばれました。これを会津示現寺の和尚さんが石にこもる妖狐の恨みを法力で封じましたので、ようやく毒気も少なくなったとかたり伝えられています。

かの松尾芭蕉も元禄2年(1689)にこの殺生石を訪れ、「奥の細道」に次のように記しています。
「殺生石は温泉の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず。蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほどかさなり死す。」
芭蕉が訪れた時は今よりも石の毒がかなり強かったのでしょう。
芭蕉はこの地で「石の香や 夏草あかく 露あつし」と詠んでいます。
ただしこの句は奥の細道には出てきません。同行の曽良随行日記に記されている句です。


狐の怨念を鎮めるために作られたと言われる千体地蔵が並ぶ様は怪しい雰囲気を醸し出しています。なかにはけっこう新しそうなものもあります。

<おまけ> 那須岳ロープウェイに行った帰り道に金色の九尾の狐に出会いました。 何か巻物をくわえ飛んでいるようです。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 2

はじめまして,ごんすけです.
き,きつねですね.尾っぽの多い.
先日通ったはずですが,残念ながら
私は気付きませんでした,どの辺にあったのでしょうか???
by (2005-08-27 02:00) 

レイン

ごんすけさん、ご訪問ありがとうございます。
金色の狐の像ですが、ボルケーノハイウェイをロープウエイ駅からずっと下ってきて、途中にある学校法人佐藤学園の入り口のところです。道からも見えるところです。今度ぜひ探してみてくださいね。
by レイン (2005-08-27 11:24) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。