虎塚古墳 その1 ひたちなか市埋蔵文化財センター [史跡散歩]
虎塚古墳はひたちなか市にある有名な装飾古墳です。
古代史ファンなら寄らずに帰ることはできません。
しかし、石室内の公開は春と秋の一定の期間に限られています。
つまり本物はこの時期行っても見られないのですが、それを承知で向かいました。
まず目指したのは虎塚古墳の手前にあるひたちなか市埋蔵文化財センターです。
ここで古墳のレプリカや出土品が展示され虎塚古墳の予備知識を学べるようになっています。
展示室内には市内の遺跡の出土品が並べられています。
部屋の中央には虎塚古墳の石室の実物大レプリカがあります。
本物は公開している時期でも撮影禁止なので、これで我慢してください。
玄室は白色粘土を下塗りした上にベンガラで文様が描かれています。
正面の2つのドーナッツが目を引きますが、これは環状文と言います。
他の壁画は武具や馬具を表しているのですが、このドーナッツの解釈は学者によって分かれているようです。
蛇の目という説、鏡であるという説、太陽と月という説などです。
私は、鏡も捨てがたいと思うのですが、太陽と月であると考えています。
いずれにせよ古墳時代の人たちが何を考えてこの壁画を描いたか、想像することは楽しいことです。
他にも乳飲み子を抱いた埴輪や馬型埴輪などが展示されていました。
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