西方寺の紫木蓮

週末の夕方、港北区新羽町の西方寺を訪れました。
西方寺は拙ブログでも度々登場しますが、元は鎌倉の極楽寺の一院で、南北朝の時代に新羽の地に移建されたと伝えられる真言宗の寺です。

山門


石段の両脇には秋になると彼岸花が咲き揃います。

茅葺の本堂


境内には紫木蓮があちこちに植えられ、花を咲かせています。
木蓮には白モクレンと紫木蓮とがありますが、本来の木蓮は紫木蓮で、白木蓮は木蓮の近縁種と位置付けられています。
木蓮の樹高は3〜5m程度ですが、ハクモクレンは10〜15mにもなります。

木蓮の句を集めてみました。画像とともにお楽しみください。



ゆふぞらにはなびら反らし紫木蓮 日野草城
戒名は真砂女でよろし紫木蓮 鈴木真砂女
木蓮に日強くて風さだまらず 飯田蛇笏



木蓮の今朝のふくらみ 戴帽式 伊丹三樹彦
白木蓮の花は過ぎたり紫木蓮 清崎敏郎
※「白木蓮の」を俳句では「はくれんの」と読むそうです。



木蓮に夢のやうなる小雨哉 　　夏目漱石
木蓮と大きな門の記憶のみ 　　富安風生

最後に、恥ずかしながら、拙句も。

○木蓮の花おびただし西方寺　　れいん


○紫木蓮西方浄土の雲のごと　　れいん


○天水を集めて光る紫木蓮　　　れいん


［3月24日撮影］

コメント 2

西方寺の紫モクレンがこんなにたくさん花を付けたところを見たことがありません。
見事ですね！
by ai-maron (2018-03-25 17:43) 

ai-maronさん
庫裡のそばに数本の紫木蓮の大木があり、無数の花を咲かせていました。
この季節に初めて行きましたが、見事な光景でした。
by レイン (2018-03-27 20:25)