自分へのお年玉

お正月休みもあっという間に終わってしまいました。
おせちの残りものもうほとんどありません。
そんななか自分へのお年玉として手に入れた獺祭（だっさい）。



とても人気があり、美味しいお酒なのでなかなか手に入りません。
醸造元のHPでは注文しても2〜3か月待ちだそうです。

獺祭とは、中国の古典、「礼記」（らいき）に出てくる言葉で、カワウソ（獺）がとらえた魚を川岸に並べる習性がありますが、これがあたかも先祖を祭る御供えのようである様を指します。

晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座の周囲において参照し、自ら「獺祭魚」と号したことから、詩文をつくるとき、多くの参考書を周囲に広げておく「書物の散らかる様」という意味に転じました。

正岡子規も自らを獺祭書屋主人と号しています。結核を患い病臥の枕元に資料を多く置いてカワウソのようだ、と自らをたとえたものです。

そんな故事を思い浮かべつつ、獺祭をいただきました。

コメント 2

獺祭　美味しいですよね〜
我が家もブログで獺祭を知り、毎年お正月だけいただいています。
正岡子規が獺祭書屋主人と号していた話、興味深く読みました。
by タックン (2016-01-09 19:48) 

タックンさん
獺祭、なかなか居酒屋でも置いてなくて、この酒がある店は行きつけになります。
家でもお祝い事のあるときに飲むつもりで買いました。
by レイン (2016-02-12 18:49)